絵の話

この間描いた絵の話を細々としようと思います。
出来上がったのはこちら! 国を傾けそうな未分化が好きという気持ちで描いてました。

○構図

画面を3分割して、線の交わるところか真ん中に顔を置くと良いと聞きました(伝聞)
なので左上あたりに顔を置いて、あとは良い感じの植物にどうにかしてもらいます。

今回のこの構図用の分割線はこちらの素材です!他にも構図用の線がいくつか入っています。

○下書き

ラフの顔って何でこう生き生きと勢いに満ちているんだろう。
このランダムに生まれる墨溜まりのような強弱大好き。
大体ラフ→ラフ→下書きくらいの順番です。細かいお花は後日の私が何とかしてくれることでしょう。

大体、輪郭と体+髪の毛+その他(手など)でレイヤーを分けています。
特に髪の毛はバリエーションが欲しくなるので、別レイヤーでパターンを量産することが多いです。
今回はもう「デコを出す」という強い意志に満ちていたので、どちらかというともう涙袋楽しい方面に振り切れてます。

○線入れ

なんだかんだ下塗りを全部した状態がやりやすいので線もかっちりになりがちです。

よくwipとかで、顔周りが美しく出来上がって髪の先とか胸以下とかはラフな筆跡状態の絵をTLで拝見してて、そしてそれにめちゃくちゃ憧れてるんですけど焦点が合うように完成していくやり方が全然再現できない。
そもそも線画下塗り塗り込みとは工程が違うんだろか。
たまに線画塗り込み線画みたいなことをすると若干近付くんですが、これはこれで細部まで完成させていくステップを見失いがち。
ままならないものですね、ところでこちらが線画です。

手箇所は別レイヤーにして位置やサイズ・傾きなどが単体で調整出来るように作成をしています。
他、髪の毛・顔の中身なども別レイヤーにしています。
この時点だと、親指のあたりや胸元は大きな花が来る予定だったので堂々と抜かしています。このあとにやっぱり必要になったので着彩の段階で追加をしています。

○下塗り

全部クリッピングマスクで塗ってくのでベースが必要です。
このあたりで色ラフも兼ねます。あれ、もしかして色ラフってもっと前に作るべきなんじゃないですか?
あとから色は変えられるので、まずはパーツごとに下地を埋めるのが先決。細々埋めていきます。
アクセサリーなどの小物は上から描き足せるのでこの段階ではいないことも多いです。
単純な好みで、ついついこのタイプの緑と紫を着せがち。

塗り漏れ防止の背景色と光の色を大まかに当ててみます。
光と影が出来ると急に楽しくなってきちゃうな。
今回は…舞踏会にいてほしいので、蝋燭のオレンジっぽい雰囲気が良い。そしたら影は何色だ? 青っぽくなるのかな、あとで変えよう。
このあたりからずっと「光って何????」っていう哲学のようなことを模索します。

○塗り込み 肌

みんな大好き肌の塗り込み

赤みの出やすい場所に赤〜オレンジを乗せて、そうでもない箇所に水色を混ぜています。
具体的には、額、頬下、肘から手首などの肉が薄そうなところに置くことが多いです。
目周りは改めて塗り込むので今はまず大まかな影と赤みが見えるくらいの状態です。

○塗り込み 顔

みんな大好き顔だよ!
目周り楽しい…楽しい………。
目は、ベース置いて影置いて虹彩置いて、場合によってキラキラをオーバーレイや加算(発光)で載せていきます。

アイメイクも盛ります。
アイホールにベースになる色を塗って、アイラインを入れて、ラメはグリッターブラシで加算発光しています。

目と同じくらい楽しいのが唇。おほほほ楽しい。
唇の中央から濃い色をぼかして広がるようにしていきます。

このあたりは普通にメイク動画も参考に良いですよね。

○髪の毛

塗り方がすぐに分からなくなる筆頭。
最近ね、髪のハイライトの真下は暗くなるって知ったんです。

影に他の色を混ぜるのも好きなんだけど、今回見せたいのは「黒髪」なので黒い塊に見えればOK。
おおまかな影とハイライト位置を決めたら、オーバーレイで左上に黄色系・右下に青系を入れて色味を調整しています。

○服

手前の植物でほとんど見えなくなってしまった!

レイヤーが1枚しか残ってなくて…どう塗ってたんだっけな……。
最近は、光っぽい黄色系を置いてから青や紫の影色を置くのが私の中で流行しています。
あとはもう、明るい箇所をきっぱり置くとかなりそれっぽく見える気がします。
服のあたりは手前の植物でほとんど隠れることと、細かいディテールも上から全体に載せる乗算影で雰囲気は賄えそうなので、あまり細かい塗り込みはしていないです。
ただ襟元は少し寂しい印象だったので、後から布地を足して金の柄を足しています。

○花

うなりながら描きます。描き方講座とかをね…見ながら…。
花芯を決めて、大まかな層となる円を3つくらいつけて、あとは花芯から放射線状に花びらをつけて………立体感覚が乏しい人間には難しい、こちらに向けて丸まってる花びらが難しい。

花については、ラフイメージの段階では大きな方は胸元に、小さい方を頭につけていました。
でも何か収まりが悪くて頭と胸元の花は場所を交換しています。

今見れば、顔くらいでかいポイントがバラけるので、何となく視点とか印象がまとまらなくなっちゃったんだろうな。

○植物飾り

大まかなシルエットを取って色を乗せてワンセット。細かい花弁で作成をしてあるお花は、頭飾り用に作ってた花です。いざ作ってみたら何となくイメージと違ったので効果用に再利用することにしました。

ワンセットだけだと物足りない感じがしたので、もうひとつコピーをして、明るいものと暗いもので重ねることにしました。袖が完全に見えないものになった!

○加工

背景色はすでに入れていたので、あとは影と光を入れて色収差を入れてノイズを入れて…という加工をしていきます。
あとは加算発光で細かな埃を舞わせておくのも楽しい作業です。

今回は入れていないんですが、グラデーションマップを入れる加工もよくやります。
入れるとこんな感じで雰囲気が色々変えられて楽しいから! 楽しいから!

という感じで、絵を描いてましたというお話でした。好きなトコしか描いてないので大体どこも楽しい。

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