絵の話

また絵の話なのか そうなんだ。
備忘録というか……何をしたくてどうなったのかを記しています。
こういうメイキングみたいなものを残しておくの、己の実力との不釣り合いさというか、やっぱり完成品で語るに勝るものはないという気持ちと、良かろうが悪かろうがそこまで誰も見てないぞという気持ちと、多種様々な自意識の殴り合いを感じますね。
今回は「でも7月の記事がないでしょ!!??」っていう私が勝利した結果です。

7月は割と色々描いてた気がする!! 自作の診断メーカーも使いながら描いてました。
余談ですが自作メーカー良いですよ。とりあえず何らか描きたい時のネタ帳のひとつとして遊んでます。
今は完全にパーツのみのシンプルな内容だけど、もう少し概念的なモチーフで整えるともっとデザイン面の広げ方が楽しくなりそう。

直近で描いていたもの

紳士

色塗りとしてはかなり偶然の一枚に近いもの。再現を試みているものの、未だに出来ていません。
タイムラプス撮っといて良かった!
パーツの色分けをせずに、全体のシルエットになるような大きなベース下塗りと、光の当たる位置を設定してから進めていきました。
シャツなどベースの色を馴染ませながら塗れるの面白いなと思ってたんだけどベストあたりでもう見失っている。
やりたかったのは「光らせる」でした。
上手い人の上手い絵は光っている。光を放っている。なんでだ、なんだあれは。明らかに光ってるよね。
あの光ってるを再現したくて試行錯誤しています。

診断メーカー産

紳士で何となく出来た「ベース下塗りから各パーツの色を派生させていく」を試そうとして撃沈して、結局パーツごとの下塗りに終わったもの。ちゅ~るもどきがいちばん上手く出来た。キエー。
本当は、光越しに薄い布に透ける体格を再現したかったもの。腹のあたりにその名残があります。

これもずっと「光ってる」を再現したくて模索していたもの。
彩度を下げた中に蛍光色を入れたら光るんでは!? なんかおもてたんと違うな!?!?
あともう少し肋骨服の結びに気をつけるほうが良かったですね。ペラペラになってしまった。
明度を下げるのと彩度を下げるのを混同してるのかもしれない。致命的だ。彩度を下げても暗くはならない。

作業環境のiPadのワークスペースが小さいという理由だけで横長の画像が少なく、そろそろヘッダーとかトップ用の画像が欲しいなと思って作ったもの。

これはそれぞれパーツ分けをして塗り込んだものです。
パーツの塗り込みをする前に、全体の色や影のイメージが再現できているか紳士服の時みたいに「はじめに影と光を決める」をやってからそれぞれのパーツの色を塗っていきました。
色調整は後から乗せたレイヤーにかなり任せてしまってるのと、影色と同じ色が背景にあるし、統一しやすい色味だしでかなりこう…下駄を履いた状態の仕上がり。
固有色と影と光をどうしたら良いのかはずっと課題なんだよなあ。緑の影に赤いハイライトの絵とか格好良いよね。
あれって固有色の上からライティング用のレイヤーつけてるんだろうか。

服や顔に関しては細かな塗り込みはほとんどしていなくて、影と光の当て方でかなり雰囲気は出せるんだなあということを感じてました。と言うよりも、細かな塗り込みと光と影の調整ってどう合わせたら良いんだっていうところ。

線を!!!統一しろ!!!!!!!!!!(大声)

線の太さが統一されてないと遠近感も狂うんですね、それはそう!!!!!!!
これなら人物も太めで統一する方が雰囲気が統一出来たと思うよ!!!!!!!!

人物描き終わって見てみたらあまりに線が違いすぎて笑ってしまった。明らかに描き慣れてる箇所と描き慣れてない箇所が顕著。背景の大まかな位置はプリミティブで配置していたんですが、多分人物も(実際にそのポーズを使うかは別として)一緒に置いて見える角度を確認しておくと良かったやつ。
あと背景を塗り込むのってどうしたらいいんだ助けてくれ もう何も分からない。
いやでも果敢な挑戦をしているんだそこは加点してほしい 誰に許しを乞うてるのか分からない 恐らく未来の自分宛です。

背景そのものの課題がでかすぎるんだけど、背景と人物をどう馴染ませたら良いのかというのも依然横たわるでかい課題です。描きながら慣れるしかない。本当に慣れるしかない。描けば分かる、多分そう。部分的にそう。

その他のやつ

その他 その1

割と恒常的に「絵柄…」と「塗り方…」で呻いています。
あと「デッサン」と「背景」と「センス」も割とよく漏れる鳴き声です。全部どうにか欲しいよな、練習しなよ、ウッスウッス!
これは絵柄と塗り方の模索とテストを兼ねて作成していたものです。

●輪郭:少し頬をふくらまs 手で見えない!!! 顎を細くするのは細くするんだけど、少し頬の曲線を強調している。

●目:ひし形を意識した形状。まつげのシルエットを厚めにとってるのと、横長に調整をしました。
ただな~ 目はな~…目、目……。大きかろうが小さかろうが多分あんまり違いはなくて、タッチの刷新をする方が良い気がしている。今は輪郭を取って中を塗って、あとから加筆しているんだけど、もう少し抜け感が欲しいな~!
ほしいんだけど、あの筆跡ままのような抜け感を保持したままどうやって線入れしたら良いんだろう。
いつも主線につかってる水彩や、これは丸ペンだったけど、そのあたりだと雑な印象が強くなってしまう。線のエッジが合わないのかな いやでも……。
この、厚くしたまつ毛の中身、中身を塗りつぶすのでなくもう少しまつ毛っぽく変えたいという感じです。
同様にして下まつ毛とか追加まつ毛の処理も悩ましいところ。涙袋をつけちゃうのは本当にただただ好きなだけです。

●髪の毛:そういえば髪の毛に束感を持たせるのって最近減ってきてるんだろうか。前はかなりブロックというか、束を意識するようにはしてたんだけど、それだとちょっと重たくなりすぎる感じになって……いや上手い人が描くとそれも動きが出ててめちゃくちゃ格好良いんだった。ヌアー画力ヌアー。
なるべく毛先は細く、ちょっと細かめに髪の流れを描いているものの、これもしかしたら情報量が必要な顔まわりだけ少し書き込んで、視線がそれる三つ編みとかはそんなに書き込まなくて良いのかもしれない。
あとはかなり明確に塗り込みを省略しています。ハイライトから影まで4色くらいで馴染ませず、微妙な青味は後から別の色をオーバーレイで乗せました。

●鼻:いちばん困る いやどこも困ってるんだけど、かなり顕著に印象が変わる箇所だからいつもすごく困る。
楽なのは鼻点 万能。位置が分かればあとはハイライトで補強出来る。今回のは鼻筋(小)という感じで、位置も少し上の方を意識してます。目と鼻の位置が近くなるのでマスコット感が強くなるのかな。

●全体:可愛くって楽しい半面、正直今のところ手探り過ぎて「出来上がったパーツを置いている」状態になってる。
出来合いのパーツ感を脱せてないので、年齢のバリエーションや別向きの顔立ちをどう構成したら良いのかが分からない。
未分化に最適だけどローニカはかなり難しそうだな~。この…なんというか、特定の年代に特化させるような描き方、バリエーション転換をどうしたら良いのかがすごく難しい。

その他 その2

COC用の立ち絵!
省力を目指したら、思った以上に省力で早めに作成出来たもの。塗り込みをだいぶ端折りました。
コントラストを意識すると結構良い感じの見栄えになる気がする。
いちばん時間が掛かるのは線画だけど、それも今回はかなり早めに出来上がった感じ。何が違ったんだろう。

その他 その3

シンプルに存在感のある感じにしたい。シンプルに、というのは塗り込みとか筆致とかの情報量は極力抑えて、でも厚みのある塗り方がしたい。こいつ何を言っているんだ? でもあるじゃないですか、マットに見える塗り方で、限りなく単色と影色だけなのに魅力的な厚みを湛えている絵って。いつも見ては「いいなあ~~~!!」ってなってる。
それを再現したかった。手始めに浴衣の影は出来るだけシンプルに…シワを控えめにして…あと髪の毛のあたりも束に沿って形状をなぞるくらいで細かなハイライトの塗り込みはしないようにして……。
ていうのを細々と模索しながら、ああ、あの美しいシンプルさは緻密な気遣いのもとに出来上がっているんだなって身にしみて知ることになるのでした。

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