陽光と薄明【イラスト制作の話】

小説の挿絵を描かせていただきました!

早速ですが小説はこちらですこちらです。

こちらの作品の、1 ササムロ、5 暗いところのシーン挿絵を描かせていただきました!!
あっ早速サムネまで変えて頂いている、ありがとうございます!
ジャンルタグにSF・ファンタジーが設定されているのですが、世界を半歩分だけ共有している隣人たちのようで、彼らの見える世界がぐるぐる変化していくところが好き。

出来上がりがこちら

2つのシーンの挿絵を描かせていただきました!
詳細なシーンは是非本編を読んでいただければと思うのですが、それぞれ挿絵っぽく見えるような枠線を乗せていくのがとても楽しかったです。

今回、ご希望としていただいていたのが、塗り込みに入り切らないラフ→塗り込みの間くらいの…感じ……!!
放っとくと塗り込みだし、一度塗り込みだすと全部塗り込みに走っていくので、どこで止めてどこまで加工しようかというのをジリジリと己の手綱を握りしめていました。ステイ!!!
あまりゴリゴリに加工を乗せた雰囲気にならず、でもしっかり本文の雰囲気は反映出来てたら良いな~と思いながら、部位的な塗り込みや調整よりも画面全体の調整や雰囲気を整える方向を意識していました。

○サイズ:A6サイズ
○形式:透過PNG形式
○制作日数:30日ほど

ラフイメージ

こちらは、印象的なのが「指から滴る炎」でしたので、それをどんな感じで切り取ろうかなと3カメ構成で作成したラフです。徐々に近づいていってますね。
背景に目立つ風景は無いので、本当に人物+炎の1:1構成。影をどれくらい置くかとか、そもそもこの炎を光源にして良いのかとか、そういうのを(どこまで反映出来るのかはとりあえず横に置き)考えるのは楽しい作業です。

逆にこちらのラフははじめからポーズイメージがかなり固まっていました。
窓際でメニューを選んでいてほしい(願望) 窓からはきっと柔らかい光が注いでいるだろうし、窓枠も何か飾りがついていてほしい(願望)
テーブルと椅子や眼鏡などの小物類は色々と調整をしていったのですが、基本的なイメージはずっとこれでした。
窓枠からの光を手元に落としたくて…。

こちらは次のラフ調整の時のもの。衣装と立てている脚を交換しています。
お腹周りが見えるような服装に…ということで、こちらもいくつか方向性を分けて見比べていただいてました。
余談も余談なんですが、小説を拝読してた時から彼の髪の毛はくるくるしたイメージで脳内再生していたので、公式(?)にくるくる出来て嬉しかったです。
わ、わかる~~~くるくる毛に垂れ目、わかる~~~~~~!とオタクの私は両手をふっていました。

調整はこんな感じです

ラフからの調整はこんな感じで行われました!というのと、加工はこんな感じでバリエーションを作っていました というものです。
ラフから線画を整える段階でサイズ感がブレてしまったのと、丸テーブルから四角テーブル&四角い椅子に変更を行っています。
テーブルが広くなったことで左下あたりにちょっと間延びした余白が生まれてしまった気がする。
窓からの光を入れると目線が 右上→顔→テーブルの光 という感じで流れやすくなると思うんですが、それでも気になる何か妙な余白だったので、メニューを二重にしたりカバンを入れたりでさらに調整を入れました。
今回は枠線を入れられたので余白が良い感じに相殺されたところもありそう。

いつものGIF画像

それぞれの制作中の画像をGIF画像にしました! 完成品は少しサイズ調整を行っています。

線画から基本配色を行うとそれ以上は本体に出来ることはあまりなく、炎のニュアンスを足したり影をつけたりと本体以外の効果に色々と託しています。
本編の空間感が欲しいな~とあれこれちょっとずつ練り回して、炎の光源ぽいものの他に少しだけ背景に光を散らしたり青みのあるスクリーンレイヤーを重ねたりしていました。

こちらは線画時点での情報量が比較的多めだったので、細かなニュアンスのバランスを最後まで調整していました。
主線を黒のままにするか、色を合わせるかなども最後まで悩んでたんだけど~~~色トレスするとそれはそれで何か余計な情報になりそうなので、線色は変更なしにしました。

描かせて頂いてありがとうございました!!!

何か頼んでみるかという時にはこちらで受付中です。

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